しずかな日々

2018年09月09日 書評
しずかな日々

OFFです。

 

 

だいぶ間が開いてしまいましたが

先日、大絶賛御紹介した本

「しずかな日々」

「2018年8月28日のブログ」

「2018年8月31日のブログ」

 

これについて

もうちょっとだけ書かせて下さい。

 

 

 

この小説の何が凄いって

何もドラマが起きないところ。

 

劇的なことは何も起きません。

一人の内気な少年が

小5になって初めて友達との交流が生まれ

母親の仕事の事情でおじいさんと暮らすようになり

世界が広がっていく・・・

 

ただそれだけのことなんですけど

読み終わった後に

これまで感じたことのないような

深い余韻が残ります。

 

 

これはいったいなぜなんだろう?

この感動は何!?

 

って、あれこれ考えているのですが

 

きっと、私たちの人生の本質を

見事に捉えているからだと思うんです。

 

 

 

私たちは、人生に何かドラマチックな出来事が起きてくれることを、心のどこかで、つい期待してはいないでしょうか?

 

でも、劇的なことなんて

そうそう起きるものじゃないし

日常生活の多くは、淡々とこなしていくものばかりです。

 

仕事にしろ、家事にしろ、学校生活にしろ、多くの部分においてそうでしょう。

 

「それでいいし、劇的なことなんて起きなくても、私たちはただ生きていくだけでいいんだよ」

そんなふうに、主人公やおじいさんが伝えてくれている気がしてくるのです。

 

 

こういう優れた表現に

多くの子どもたちが触れてくれることを願って

「しずかな日々」

スパーク文庫に加えておきますね。

 

椰月 美智子さんという作家さん

他の作品にも注目していこうと思います。

 

今年読んだ作品の中では

文句なし、ナンバーワン!!