ちょっとした言葉の違いから、大事なことを学べることってありますよね。
例えば、私が最近出会った言葉
「歴史を学ぶ」
と
「歴史に学ぶ」
前者は、あくまで歴史という「知識」を得る、ということ。自分と「相対するもの」として歴史のことを捉えている感じです。そして、どこか上から目線のようにも思えます。
それに対して後者は、あくまでこちらが教わる感じがしますよね。そして、相対するものではなく、自分と歴史が「一体となっている」感じがします。どこか謙虚な感じも漂います。
もっと言ってしまうと、前者は表面的であり、後者は深みがあるように感じられます。
これは、あらゆることに共通するのではないかと。
私の場合で言えば
「生徒を教える」と考えて授業をするか
「生徒に教わる」と考えて授業をするか
その差はあまりにも大きいのです。
どちらも「勉強を教える」という事実に変わりはないのですが、後者の視点を持つことで、より深く、生徒ならびに自分自身を知ることに繋がります。
「この子は、こういう教え方をするとわかってくれるんだ」
「生徒がこういう反応をする時は、決まって自分がこういう教え方をしている時だな」
「自分が思っていたよりも、理解できてるな(理解できてないな)。この子のことをわかってるようで、全然わかってなかったな」
・・・ といった気づきが格段に増えるのが「生徒に教わる」という気持ちで接している時なのです。
「仕事を学ぶ」と「仕事に学ぶ」 も全然違いますよね。
やり方ばかりを学ぶのではなく、仕事を通じて自分自身を知る、自分の未熟さや弱さを知る。
そんな心持ちでいられたら、仕事はこの上なく面白いものになるんじゃないかな、と思います。
今日の一曲。
Radiohead の「Creep」 時代を象徴した名曲。進化を続けるバンドの原点。
リアルタイムで追い続けてきたバンドの進化と変化から学べることは大きいです。