ギャップを創れ!

ギャップを創れ!

 

理想の状態と現状との間にギャップがある場合、人は何とかそれを埋めようとするのだと思います。

 

その結果、成績が上がったり、何かを実現できたりする。多くの場合、そうしたメカニズムが働いているはずです。

 

 

 

 

 

先週、夏期講習の授業が夕方で終わる日を利用して、ある中3生の御家庭との三者面談を実施しました。この御家庭の場合、志望校自体は決まっていますし、現状の成績でも届きそうなコースを第一志望にしています。

 

ただ、せっかく塾に通っていて、今の学力で満足というのは、あまりにももったいない話です。この子の場合、今一つ伸び悩んでいるのは、そのあたりに原因があると私は見ました。

 

つまり、「ギャップ」がないのです。志望しているコースと実際の自分の学力の間に、ほとんどギャップがない。「まあ、このまま普通にやってれば何とか合格できるでしょ」という感覚が、本人の無意識の中に居ついているのです。私は、常にそれを感じていました。

 

 

 

 

なので、この子の場合、伝えるべきは「勉強のやり方」でもなければ「勉強の量」でもなく

 

「ギャップを作ること」

 

その一点に尽きると思い、「志望コースを一つ上にしなさい」と伝えました。

 

もちろん、今の成績では難しいコースなのですが、じゃあ、まるっきり無理なのか? と言うと、そんなことはないのです。

 

公表されている内申点や偏差値の基準を見て、一瞬は「とても無理」と感じたとしても、いろんな加点要素を利用し、さらに私が「直接動く」という最終手段も視野に入れて考えれば・・・ 実は、あと少しの頑張りで届くということを、本人・お母様共にわかっていただけたと思います。

 

おそらく、予想もしなかったであろう私からの提案に、初めはかなりビックリされたと思いますが、本人・お母様共に「もしかして、狙えるかも」と感じていただけたようで、思い切って上のコースを目指していくことで合意したのでした。

 

 

 

 

ただし、ここで注意点があります。「ギャップを作れ」というのは、単に高望みすればいいというわけではありません。「ここに受かったら嬉しいなあ~」では、受かりません。

 

上のコースに合格している未来を、自分で勝手に決めてしまうことです。「受かりたい」ではなく「受かった!」でいいのです。

 

ポイントは、それをどこまで本気で思えるかです。そして、決めたら絶対にそれを「動かさない」ことです。目標を動かせなければ、自分の方が目標に向かって昇っていくしかなくなります。

 

そこまでやって、初めて「ギャップ」がパワーを生みます。目標と現状が一致していたら、そりゃあ、パワーなんて生まれるはずがありません。

 

 

 

 

冒頭にも書いた通り、ギャップがあると、つい埋めたくなるものです。そんな人間の習性を利用していくのも、ゴール到達までの一つの過程なのです。