本日2回目の更新。
塾とは何の関係もない余談を。
昨日の埼玉栄・定期演奏会のプログラムの中で
「ローザのための楽章」
っていう曲目があったんです。
司会の生徒さんが、演奏前にこの曲の背景を解説してくれたので、すぐにピンと来たんですけど
ローザっていうのは、ローザ・パークスという米国の黒人女性のことです。
人種差別が公然と行われていた1950年代のアメリカで、彼女がバスに乗った際に「白人優先席」に座ったところ、運転手から白人のために席を空けるように言われたのを拒否したため、運転手は警察に通報、ローザは逮捕されてしまいます。
これを機に、黒人たちがバスの乗車をボイコット、公民権運動のきっかけの一つとなった事件と言われています。
私のブログを昔から読んでいただいている方は御存知だと思いますが、ずっと洋楽ばかり聴いてきているため、多くのアーティストが、歴史を変えたローザ・パークスの勇気を称える曲を作っているのを、たまたま知っていました。
自分では何気なく耳にしてきた曲の題材(バス・ボイコット事件)が、昨夜の埼玉栄吹奏楽部の演奏によって、点と点がつながって線になった感覚があったんです。
今までさんざん英米のロックを聴いてきたことが、昨夜の「ローザのための楽章」の理解に少しは役立った、というわけです。
ローザ・パークスの知識がなかったら、昨夜の演奏にも深く入り込むことなく、普通に聴いてお終いだったと思います。
人生にムダなことなんて一つもない。何がどこでどう結びつくかわかんないなって話です。
ローザ・パークスのことを取り上げたロックの作品で、特に好きなのが、ネヴィル・ブラザーズ(来日公演も行きました。素晴らしかった)の Sister Rosa という曲。
昨日の吹奏楽部のおかげで「ローザ・パークス」という名前を久々に思い出し、ネヴィル・ブラザーズの「Yellow Moon」という傑作アルバムを何年ぶりかで聴いています。
Thank you Miss Rosa, you are the spark
(ありがとう、ローザ、あなたは火花)
You started our freedom movement
(我々の自由を求める運動はあなたから始まった)
Thank you Sister Rosa Parks
(ありがとう、ローザ・パークス)
と、いう歌詞が印象的です。スパーク個別指導学院という名前は、この歌詞から取りました。ウソです(笑)。
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ちなみに、ネヴィル・ブラザーズのアーロン・ネヴィルという人は、「地上で最も美しい声を持つ男」と言われている人。
サム・クックの名曲をカバーしたこの曲を初めて聴いた時は、大げさではなく、鳥肌が立ちました。
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