今、一番言いたいこと

2019年05月15日 人生観・世界観
今、一番言いたいこと

 

 

カンヅメ初日のスタート直後に、こんな話をしました。

 

今、自分ができることをしっかりやりなさい

今、目の前にあることに集中しなさい

 

 

あー、今から7時間も勉強かぁ~、きついなあ~・・・なんて思いながら勉強するのは辛いでしょ?

 

先を見て憂鬱・不安になるんじゃなくて、今、目の前だけを見ること。今、目の前にあることに全力投球するんだよ。目の前の簡単なことも出来ない人が、もっと難しい大きなことを成し遂げられるわけないだろ?

 

・・・と、まあそんな感じの話です。私はこんな風に、個人にではなくて、全体に対してよく話をするんですよ。スパークは、仕切りのないオープンスペースにしてあるので、その利点を活かすようにしています。勉強以外の意識付けも、とても大切ですからね。

 

 

まあ、それはともかく、結局のところ、私たちに与えられているのは「今、この瞬間」しかないわけです。

 

「過去も未来もないんだよ、常に今しかない。今がずーっと続いていくだけなんだ」

 

「今、今、今、今、今、今、今、今、今、今・・・なんだよ」

 

「私、タイムマシーン持ってるから過去にも未来にも行けるよ・・・っていう人、いたら手挙げて!」

 

子どもたちは大笑いしていましたが、でも、そういうことですよね。

 

 

 

 

目の前にあるワークの一問にしっかりと向き合う。それが解けたら、また次の一問。その連続です。その原理原則を無視して先のことを思いわずらったり、出来もしない大きなことを語ったり妄想したり・・・。そういう意識でいると、肝心の目の前のことがどこか疎かになっているので、ミスが発生するわけです。

 

子どもたちのケアレスミスなんかはその典型ですし、車の運転なんかもそうですよね。「今、この瞬間」「目の前」に意識が向いていれば、悲惨な事故を起こす側になることはないと思うのです。

 

そして、よく面談等でも伝えることですけど

 

「忘れ物をしない、時間を守る、期限を守る、挨拶をする、モノをなくさない・・・そういった当たり前の、誰でも出来る簡単なことも出来ない人が、『成績を上げる』なんていう、もっと難しいことを出来るはずないでしょ?」

 

ということ。

 

 

 

 

先日、配属先が決定し、都内から再び引っ越していく新社会人の長男に車中で伝えました。

 

「今、できることを精一杯やること。新入社員にできることなんて、まだ大してないだろ? 出来もしない大きなことをやろうとするから苦しくなるんだよ。今、目の前にやってきたことを精一杯やってればいい。

 

例えば、オフィスで目の前にゴミが落ちてたら拾う。先輩が荷物で両手が塞がっていたら代わりにドアを開けてあげる。そういうことでいいんだよ。今、目の前にある簡単なことをしっかりやること。その連続で、いつの間にか『もうこんなところまで来てたのか』ってなってるから」

 

 

 

そうそう、話は前後しますが・・・

 

長男が自宅から都内への最初の引っ越しをする際、義母が手作りの漬物などを作って長男にたくさん持たせてくれたんです。後日、私がお礼を伝えにいくと、こんな風に言ってくれました。

 

「出来ることをしたまでです」

 

 

 

 

最近、こうした地に足の着いた生き方をいろんな場面で不思議と目にするんですよ。ついこの前、ネットのニュースを何気なく見ていたら、巨人の中川投手のインタビューが載っていたんです。

 

中川投手といえば、野球好きなら御存知の通り、今年大ブレーク中の投手ですよね。昨年まで鳴かず飛ばずだったのが、今やジャイアンツで最も頼りになるリリーフエースへと急成長。その核心に迫る良いインタビューでした。

 

その中で、中川投手はこんな話をしていたんです。プロ入りから昨年までの3年間は、自分を大きく見せよう、アピールしようとして、実力以上のものを出そうとしていたのだそうですが・・・

 

「今年に関しては、自分の持っている以上の力を出そうと考えるのをやめました。高望みせずに、自分の持っている力、出せる力だけを出そうと。どう頑張っても、自分の出せる力は限られているわけで、10のものを12には見せられないですよね。であれば、そういうのを望むのではなく、限りなく10を出せるように頑張る。今、できることを確実に、です」

 

 

 

私がこの学習塾に関する仕事をしているのも、好きだからというよりは、「今の自分が出来ること」だからです。一般の人よりは、多少は経験があって、受験や教育に関することを生徒・保護者に伝えることが出来ます。子どもたちに勉強を教えたり、志望校合格に必要なことを伝えたり、話を聞いたり、バカ話に付き合ってあげたり、保護者の皆さんの相談に乗ったり、学習環境を提供してあげることも出来る。

 

土日の「カンヅメ」も、今、自分が簡単に出来ることだからやっています。教室に来て、カギを開けて、子どもたちを迎え入れて、一緒に7時間過ごしてあげて、勉強に付き合ってあげればいいだけです。簡単に出来て、子どもたちの役に立つことだからやっています。

 

 

 

 

 

人間には常に「今」しか与えられていません。そして、今出来ることしか出来ません。今、出来ることしか出来なくないですか? って話です。

 

出来もしないことをどうにかしようとするから「苦」が生じるし、今出来ることがあるのに、意識がどっかに飛んじゃってるからエラーが発生するのです。

 

壮大な夢や理想を語るよりも、まずは目の前の簡単なことをしっかり確実にやること。成績が振るわない子ほど、当たり前の簡単な生活習慣が出来ていません。一見、無関係なように見えて、残念ながらそれがすべてと言っていいぐらい、関係ありまくりなのです。

 

昔、イチローさんが現役時代に、子どもたちへのアドバイスを求められた時に言ったのが「道具を大切にすること」でした。

 

私は、道徳的な意味でイチローさんがそう言ったのではなく、「道具を大切にするなんていう、ごく簡単なことも出来ないやつが、野球が上手くなるなんて、そんなもっと難しいことを実現できるわけないだろ!」という意味で言ったのだと思っています。

 

 

 

以上、今日はだいぶ長くなりましたけど、最後に無理やり一行にまとめて終わります。ちなみに、今日のブログはすべて自分への戒めとして書いています。エラそうにいろいろ書きましたけど、全部私自身に向けて書いています。ついでに皆さんの中に何か響くことがあればと思い、ブログに載せてみました。

 

「今、自分の目の前にある、自分が出来ること・簡単なことをしっかりやりなさい」