全米は泣かない

2019年08月19日 教育 書評
全米は泣かない

 

お盆休み明け、夏期講習後半戦のスタートです。

 

今日から北辰テスト過去問に挑戦し始めている中3生たちもいて、いよいよだな・・・という感じです。夏休みなんて、あっという間ですね!

 

 

 

 

さて、前回のブログで御紹介した本「全米は泣かない」より、考えさせられた話を。

人の本質は変わらない

 

 

子どもたちというのは、一人ひとりが違います。学力がどうこういうよりも、それ以前に「性格」「クセ」等、すべて違うわけです。「この子、以前いたあの子とタイプが似てるなあ」と思うことはよくあるのですが、時間が経つにつれて、やっぱり違うな・・・と、わかるのです。

 

 

そして、子どもたちと長く接していると、例えば

 

・妙なこだわりを持っていたり

・周りのみんなが普通に使えるものを使えなかったり

・他の子たちはしないような独特な癖を持っていたり

 

という場面にも遭遇します。

 

 

 

以前は、「へえ、変わってるな・・・」で終わらせてしまいがちだったのですが

 

今では、その背景にあるものにも多少は思いを巡らせることが出来るようになった気がします。多少ですけどね。

 

その子の背景にあるものや、ここまでの成長過程みたいなものを見る。もちろん、目で見えるものではないのですが、それでも見ようとする。

 

そういうことって、この仕事をしている以上、とても大切だと思っています。

 

そして、本書の中にも似たような話が載っていて、とても響きました。

 

 

 

 

「クリエイティブ・ディレクター」として、数々のCM製作を手掛ける方と著者との対談から。

 

CMはタレント側からの注文も多くて、ラーメンのCMなのに麺は1本しか食べたくないっていう女優さんもいました。

 

ー麺1本!

 

オンエア見たら、確かに1本しか食っていない(笑)。

 

ーそんなことあるんですね(笑)。

 

共演者がいたら嫌だとかね。でも、そういうのは日常茶飯事だから。「何なの!」って思うことはあるけど、一方で、「だったら、もっと変にしてやる!」ってことも思っていて。

 

ー「こっちに振り切ってやろう」と。でも、それはちょっとビックリしますね。麺1本。それも製作側で背負わないといけないんですか? 麺1本で、どうするかを考えるというのは。

 

うん。昔はその度に「バカか」と呆れかえっていましたけど、今はもっと根深い問題だと考えるようになりました。

 

タレントは自分が商品だから、CMに出ることをイメージの切り売りだと思っているところがあるんですよ。そうすると、1本しか食べたくないっていうことは「彼女はラーメンを食べるキャラではないんだな、じゃあ、ラーメンを食べなくてもいい設定にしちゃえばいいな」と今は、思える。

 

それで良くなれば、タレントさんも喜ぶし、そのタレントが所属している事務所ともその後も上手くやれるし。タレントにはファンがいて、タレントが嫌がることは多分、ファンも嫌がる。タレントが嫌っていうことは、その奥にもっと大きなネガティブ要因があるんだろうなと考えるんです。

 

だから、タレントが嫌ということはさせない方がよくて、魅力が増すようなことをやってもらった方がいい。イメージの切り売りではなくて、CMに出て得をしたと思ってもらえるようにしたいなと僕は思っています。

 

(中略)

 

だから、「1本しか食べたくない」っていうのはギリギリのラインなんですよ。

 

ー極論、やりたくないってことですよね。

 

そういうこと。さすがにCMに出ていて食べないというのはアレだから譲歩して、1本。そう言われたら、不思議な人だなと思うのではなくて、背後に何かあるんだなと考える。皆がハッピーになる方法が、ゾーンとしてあるんですよね。

 

(五明 拓弥著 「全米は泣かない」より抜粋)

 

 

 

教室に通ってきている子たち、一人ひとりがハッピーになる方法があるってことですね。だからこそ、画一的な指導ではなく、「子別」に見ていくべきなのだろうと思います。

 

今まで読んだことのないジャンルの本で、とても刺激的でした。

 

 

 

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