公立高校入試出題傾向 全国編

公立高校入試出題傾向 全国編

 

私は学習塾の経営者として、日々いろんなところから最新の入試情報を仕入れています。

 

情報というのにもいろいろあって、まさに玉石混交。はっきり言って、どうでもいいものの方が多く、その選別も大切になってくるのですが

 

先日、オンラインで受講させていただいた、エデュケーショナル・ネットワークさんの入試情報セミナーが、毎年のことながらダントツに素晴らしかったので、そのエッセンスだけでも皆さんに提供させていただこうと思います。

 

 

その前に・・・

 

 

中学校は来年から新学習指導要領のもと、新しい教科書になるわけですが、中1の英語の内容が、もう大変なことになってます。

 

こちらの地区は「New Horizon」ですけど、英語学習の始まりのはずの 「Unit 1」の段階で、すでに今までの英語指導の常識からは信じられないような構成となっています。

 

小学校で現在やっている英語の授業も、英会話も通用しません。小学生のうちから塾などで文法をきっちり体系的に学んでいない子は、入学してすぐに英語で落ちこぼれることになるでしょう。覚える単語数も格段に増えます。

 

そんな感じで、常に上の決定に振り回さ続けるのが教育現場というものであり、そんなことは当たり前のこととして受け止めなければなりません。いちいち文句言わない。

 

そこで重要になってくるのが、質の高い情報をなるべく早い段階から仕入れて準備しておく、ということになります。

 

 

今回は、まず公立高校入試の「全国傾向」という部分に絞って、前述のE社さんのセミナー内容を要約しておきます。「埼玉県編」はまた後日ということで。

 

 

 

 

 

さっそく、セミナー内容と私が感じたことをミックスして、列挙してみます。

 

 

・ここ数年言われていることではあるが、やはり「読解力」こそが全教科に渡って必要。

 

・数学ですら、もはや長文問題&読解力。

 

・世界のトレンドの一つである「SDGs(持続可能な開発目標)」絡みの出題が多い。レジ袋(エコバッグ)などの環境問題やフェアトレード、二酸化炭素の排出量問題なども人気。

 

・国語の作文も、資料を読み取って、そこから自分の考えも絡めてまとめていく力が必要。

 

・大学入試改革の方では記述はいったん白紙になったが、高校入試ではバンバン出てる。

 

・理科も、日常生活に発展させていくような出題が目立つ。用語や実験の結果だけ暗記していても意味がない。知識と知識の関連性こそが問われる。理科も社会も暗記科目ではない、というのを改めて強調したい。

 

・以前なら、社会は「一問一答式問題集がおススメ」だったが、もはやそれも通用しない。入試頻出の用語というものがなくなりつつあり、代わりに最近の社会の流れ、ニュースに関連する新しい用語が多い。

 

・知識を暗記するのではなく、その結論に至るまでの途中経過を人に説明できるかどうかが問われる。

 

・英語でもグラフを読み取らせる出題が目立つ。また、単純な文法問題というよりは、長文の内容把握に重点を置いている。つまり、読み取れなければ始まらない。

 

・英作文なども日常生活で使える英語(道案内、ランチの店をどう決めたか? など)が盛り込まれている。いろんなパターンの英作文練習を大量にこなすべき。

 

・英語のリスニングは、放送回数1回・2回が混在しているので要注意。「過去問では2回読んでくれたのに・・・」なんて試験当日にショックを受けることがないように。

 

・理科でも、答えが一つではなく、観点を変えて複数の解答をしかも完答させるような問題もあり、もはや知識があるのは当たり前で、それをどう活用できるかに焦点が移っている。

 

・思考力系問題としては、読解力に加えて「資料を読み取って想像力を働かせ、自分なりに仮説を立てる」という力が要求される。授業で得た知識をどのように仮説を立てるのか?

 

 

 

 

 

いろいろ書きましたが、つまり、新学習指導要領の予行演習的なことが今年の全国の入試問題にて実施されているということでしょう。

 

 

 

じゃあ、どうしたらいいの? ってことになるわけですが・・・

 

 

 

読解力がどうとか、暗記は通用しないとかいう以前に、基礎学力が身についていない子たちに関しては、そっちを身に付けるの先 です。まずはそこですよ。そのための夏期講習です。

 

そして、既に基礎は大丈夫という子は、上記のようなことを意識した勉強に入っていってもいいとは思いますが、この時期にそういう子はごく一握りだと思います。

 

大半の生徒は、こうした最新の入試傾向に対応できるようにするための前段階、つまり基礎学力・基礎知識をしっかり定着させることが、この夏の最大にして唯一のテーマだと考えておいた方がいいでしょう。

 

情報は真正面から受け止めつつ、浮足立つな! ということです。

 

スパークでも、こうした入試傾向に沿った問題に取り組んでいくのは9月以降です。その前にやるべきことがまだまだたくさんありますから。

 

 

 

次回は、埼玉県に絞った情報をまとめてみたいと思います。

 

Twitter 木村弘一@スパーク

 

 

 

 

 

 

 

 

今日の一曲。

 

今日は梅雨の合間の暑い一日ですね。こういう暑い時こそ、涼しい音楽ではなく、熱い音楽を・・・ということで、クーラ・シェイカーです。

 

このバンドから、ロックにおける「グルーヴ」とは何なのか? というのを教わりました。活動期間は短かったですけど、才能ある凄いバンドでした。

 

傑作デビューアルバムの衝撃的だった1曲目です。