公立高校入試出題傾向 埼玉編①

公立高校入試出題傾向 埼玉編①

 

期末テスト対策勉強会「カンヅメ」2日間を終えて、自宅でこれを書いています。

 

ただし、予想以上に体がぐったりしているので、途中で切り上げて、残りは月曜日に書きあげてブログ更新すると思います(笑)。

 

カンヅメ中は特に何をしているわけでもないのですが、ちょこちょこ質問に答えたり、全体にハッパかけていたりするだけで14時間、それでもけっこう頭と体力を使っているようです。

 

まあ、どうせ子どもたちは私のことを「もぐもぐタイムにお菓子を配るオッサン」ぐらいにしか思ってないと思いますが。

 

 

  

今回は、過去のカンヅメに比べて人数的には大したことなかったのですが、引き締まった雰囲気が生まれていて、その点では「やって良かったな」と感じています。

 

一方で、集中してやっているようで、深く考えていない、ただ機械的に問題を解き進めている子もいたりして、同じ「黙々と解く」でも明確な差が出るものだなあ・・・と痛感しました。

 

「よく考えて解く」という当たり前のことが出来ない子というのが、昔に比べて増えているような気がします。

 

いずれにせよ、まだ本番まで数日残ってます。この2日間の特訓で満足することなく、前日まで勉強を続けてもらい、ぜひ成果につなげてほしいと思います。

 

 

 

 

さて、ここから本題。月曜日に書いています(笑)。

 

今日の午前中は、山村国際高校の塾対象説明会に参加してきました。山村国際さんは、ここ数年、定員を大きく超える入学者数を集める人気校ですが、定員オーバーし過ぎて県からの補助金カット、という問題に直面していました。

 

今春の入試では、基準を引き上げ、その基準に満たない受験生には下駄を履かせることなくお断りするなど、これまでよりも厳しめの対応をした結果、今年は、ほぼ定員通り。それはとてもいいことだと私は思っています。

 

まあ、もっと言えば、埼玉県は「全高校が事前相談なしの当日入試一発勝負」という形になるのが一番いいわけですけどね。

 

内申点や偏差値を使って事前に相談、事前に合格が約束される・・・ なんて仕組みは、今や埼玉県の代名詞みたいになっていますからね。他県から批判されたり、バカにされたりするわけです。

 

まあ、それを廃止するのは今すぐには無理でしょうから、せめて基準通りに受験生を取っていくという姿勢は大事だと思います。

 

で、その厳しく出た山村国際さんが「7月以降の北辰テスト結果を評価する」と本日の説明会で明言したのには驚きました。

 

自宅受験は信用しないという高校が多い中、「自宅受験の北辰テストでもOK」ということです。

 

こういう予想外の展開もあるので、私がこれまでブログ等でお伝えしてきた通り「自宅受験で信用が低いテストであっても、北辰テストは受けておくべき」ということなのです。

 

 

 

 

さて、ここからは前回の続き、公立高校入試の分析です。

 

前回の「全国編」に続き、今回は埼玉県の話に絞って書いてみます。たくさんあるので、今回だけでは書ききれません。次回のブログにも続きますのでお許しを。

 

前回の「全国編」が未読の方はこちらを。

公立高校入試出題傾向 全国編

 

 

 

 

埼玉県公立高校入試について感じたことは、今春の入試終了後にもブログに書きました。その時の内容と重複する部分もありますが、再認識する意味でも大切なポイントを挙げておきます。

 

今回は一つだけ。

 

今春の埼玉県公立高校入試で最も大きな変化だったのは、「学力検査問題」の方の「数学の易化」ですよね。御存知の方も多いと思いますが

 

平均点が

2017年 44.4

2018年 44.0

2019年 42.3

 

と、推移していたのが

 

2020年 67.9

 

ですから。

 

異常でしたね。

 

 

 

 

「埼玉県は大問1で大きく稼げるから」と、私も数学が苦手な子たちに毎年伝えてきました。

 

そしたら、今年は稼げるどころか、大問1だけで配点65点分あったのです。問題数も、12問 → 18問 と大幅に増加していたのでした。

 

逆に言うと、上位校の中で「学力検査問題」を採択している高校を受ける子たちは

 

・数学ではほとんど差がつかない

・取りこぼしたら命取りになる

 

ということも言えるわけです。上位校でもハイレベルの「学校選択問題」ではなく、易しい「学力検査問題」を採択している学校も多くあるわけですから、そういう高校を狙っている子は「数学は出来て当たり前、ライバルたちもみんな出来てるからね」という話になるわけです。

 

 

 

そして、「あー、良かった。うちの子、数学苦手なんで」と喜んでいらっしゃるお母様にも釘をさしておくと・・・

 

 

 

今回の数学の平均点の跳ね上がりで、県側は「ちょっとやり過ぎた」という反省があるはずなのです。

 

参考に、他教科の 2020年度平均点と比べてみて下さい。

【学力検査問題】

国語 57.2

数学 67.9

英語 52.2

理科 51.1

社会 55.4

 

【学校選択問題】

英語 58.9

数学 55.2

 

 

一教科だけ「やり過ぎた」というのがおわかりになるかと思います。

 

 

 

 

つまり、現中3生が受験する来春の入試では

 

反動が来る可能性が高い!

 

と、いうこと。もちろん、「大問1の重要性」はキープされるとは思いますが、さすがに今年と同じということは、もうないのでは? と思います。

 

 

 

数学が苦手な子は、取れる問題が減ると思いますので、大問1の中の一つ一つの大切さが増すことになります。

 

「ケアレスミスをしない」という当たり前のことを、例年以上に徹底して意識しておくことです。

 

 

 

そして、それは一朝一夕では身につきません。毎日の取り組みの成果が本番に出るだけのことであり

 

はっきり申し上げて、ケアレスミスこそ、メンタルの問題であり、力不足ということです。「たまたまミスした」わけではないのです。

 

と、いうことは・・・

 

 

 

日頃の勉強で一問一問ていねいに気持ちを入れて解くこと自体が、一種のメンタルトレーニングであり、力をつける一番の方法なんだよ、ということなのです。

 

 

 

入試分析の続きは次回のブログで。

 

 

Twitter 木村弘一@スパーク

 

 

 

 

 

 

 

 

今日の一曲。

 

入試の分析は面白いですね。入試というのも結局はどこかの人間が作成しているものなので、こんな風に予想外のことが起きたり、その反動が予測できたりするものなのです。

 

極めて人間的な世界が、実は受験の世界なのです。

 

・・・という話とは全然関係ないのですが、ここ最近ずっと車中で聴いている、私の人生で最も大切なバンドの一つである、R.E.M. の一曲を。

 

名作「Automatic For The People」のラストを飾る曲です。ニルヴァーナのカート・コバーンが人生の最後に聴いていたアルバムですね。