夏期講習前半戦も、明日10日(土)で終了。
来週一週間は教室もお盆休みとなります。
お盆休み中にも子どもたちに勉強してもらうべきか否か、毎年考えます(笑)。
結論としては、これまた毎年同じで
「受験生は勉強しなさい」
「出掛ける予定のある子は、帰省先や旅行先で勉強しようとしないでいい」
と、なります。前者については説明するまでもないですね。中3生であれば、現在「通いたい放題」で夏期講習を受けている子たちでさえも、時間が全然足りません。やること満載ですからね。お盆休み一週間は貴重です。
そして、後者について。「帰省先や旅行先へ勉強道具を持っていって勉強します」という子が毎年必ずいるんですけど、そこまでガチガチに考えないでいい。すべてが中途半端になるだけです。
仮にそれが受験生であっても 「リフレッシュの機会」と開き直って、心身共に自分を開放してあげるのも悪くないです。
そして、特に出掛ける予定がなく、家で勉強する時間だけはたっぷりある、という場合は、もちろん勉強しましょう。その際に、こんなことを気を付けるだけで勉強がはかどるよ、ということを挙げておきます。
実は、これらすべて、これまでのブログでも書いてきたことばかりです。
・自分に期待しない
「さあ、今日からやるぞ!」と、やたら気合いを入れるタイプの子に限って、長続きしません。根性とかガッツとか気合いとか、そういったものは勉強に必要ありません。
そうやって、「自分ならきっと出来る!」と自分に期待している子ほど、やり遂げられなかった時の失望感・自己嫌悪感が大きくなり、深いダメージが残ります。
今まで言ってきた通り、大切なのは「毎日淡々と継続すること」だけです。
・意志の力を信じない
私もそうですけど、ほとんどの人は意志が弱いです。決めたことを実行できません。
だったら、それを前提として「そんな意志の弱い自分でもやり遂げるにはどうしたらいいか?」という逆の発想にした方がいいです。
例えば、「勉強中はスマホを見ないようにしよう」と決めたところで、子どもたちは確実にスマホをいじることになります。大人ですら、「禁スマホ」出来ないんですから。
なので、最初から誰かに預かってもらうとか、ある程度の「強制力」を働かせることがポイント。いかにして「やらざるを得ない状況を作るか」を考え、その状況下に自分を置いてしまうことです。
・目の前の一問だけに集中する
上記の二つにも関連するのですが、はりきって「テキスト全部終わらせよう!」とか思ってスタートしても、ゴールの遠さにだんだん気持ちが滅入ってしまうのが関の山です。
遠いゴールや高い山頂を見るのではなく、まずは目の前の一歩、目の前の一問だけに意識を向けましょう。目の前の一問、それを解いたら、次の一問。それも解いたら、また次の一問・・・ それを繰り返し、積み重ねているうちに、だんだんと脳がノッてきます。この「脳の作業興奮」については、少し前のブログにも書きましたので、ぜひ探して読んでみて下さい。
・流れを意識する
わからない問題にぶつかった場合、まずは自力でトコトン考えることが大事なのは言うまでもありません。それでもわからない場合は、速やかに解答解説を利用すること。答えを見るのは悪いことではありません。悪いのは、ろくに考えもしないで答えを見てしまうこと。
勉強で大事なことの一つは「今、いい感じで進んでる!」と気分良く感じながらやることなのです。水が流れるように、スムーズな流れを意識してみるといいです。途中、わからない問題という「障害」にぶち当たって、流れを止められたとします。まずは、頭をフル回転させて、考えに考え抜きます。それでもわからないのであれば、潔く解答解説を頼って、流れを再開させることです。
授業中によく見かけるのが、国語の漢字の問題で、いつまでもウンウン唸って考え込んでいる子。漢字なんて、いくら考えても知らなかったら出てくるわけないのに(泣)。とっとと答えを見て、その場で覚えて次へ向かえばいいのです。
・満腹にはしない
食べた後は誰だって眠くなります。育ち盛りで食事は大切ですけど、満腹まで食べないでいいです。睡魔との戦いが最もムダな労力ですから。だったら、昼寝でもした方がいいです。
教室に来れば、どの子も物凄い集中力で、しかもけっこうな長時間の学習をこなせてしまいます。中3生であれば、夏期講習中は「1日5コマ」という子もいます。ホント、よく頑張ってます。
それが出来るのも、このスパークという環境があってこそ。その環境に頼れなくなるお盆休みは、ペースも成果も落ちるのが当たり前と考えましょう。家で出来ないからこそ、みんな塾に通っているわけですからね。
大事なのは、そのマイナスを最小限に食い止めることです。物凄いプラスを作ろうとしなくていいので、致命傷を負うようなマイナスを作らないこと。
例えば、だらけ切って過ごし、頭も体も不調になり、夏期講習後半戦についてこれない・・・ とか。
戦える最低限のコンディションさえ整っていれば、何とでもなります。今日のブログは、ぜひ、お子さんたちにも読ませてあげて下さい。