君たちはどう生きるか

君たちはどう生きるか

 

スパーク文庫に新たに加わった「君たちはどう生きるか」を私も読ませてもらいました。

 

 

 

原作は今から80年以上も前に発表された、いわば古典的名作です。私も内容は知っていましたが、原作をじっくり読んだことはありません。2017年に蘇った本作は漫画版ということで、かなりの賛否両論があったようですね。

 

読み終わって感じるのは、漫画版、大いにけっこう! ということ。「原作の肝心の箇所が表現されていない」「浅い!」などの批判が多数あるようですけど、まずは本を読まない子どもたちに本を手に取ってもらうことが先決、ということ。名作の漫画版っていうのは、それが最大の狙いなのは明白だし、漫画版にする時点で、原作の100%を盛り込むことは不可能ですから。

 

そして、漫画と言っても、文章だけのページもあります。主人公のコペル君へ宛てた、親戚のニートのおじさんからの手紙部分なんですけど、本を読み慣れていない子どもたちからすると、これだけでも結構な文量のはず。実際、この本を持っているという中2のある少年は

 

「手紙のところが長くて読む気がしない」

 

とまで言っていました(笑)。

 

そんなもんですよ。この漫画版ですら、子どもたちからすれば「ハードルの高い読書」になってしまうのが現実なんです。

 

と、いうことで、子どもたちに是非読んでもらいたいこの名作を漫画化したこと自体は「OK」というのが私の感想。原作とのテイストの違いが多少あるにせよ、です。興味を持てたら、原作にチャレンジしてみればいいんだし。

 

 

 

 

 

肝心の内容については、「ぜひ、読んで下さい」ということで、ここでは多くは触れません。私が特に感じたポイントだけ書いておくと・・・

 

・人は網の目のように複雑につながっている、良い意味でも悪い意味でも。そして、だれもそこから逃れられない。

 

・人間である以上、後悔する言動はつきもの。しかし、その時の体験が、未来の原動力となり、「あれは必要な経験だった」と感じられるように生きることもできる。

 

・もう変えられないことをいつまでも考えるのをやめれば、今、何をすべきかが見えてくる

 

この三点です。

 

 

 

こうしたメッセージが80年以上もの時を越えても響くということは、こうした真理とは真逆の生き方をしてしまいがちなのが人間だ、ということだと思います。私もまさに当てはまってしまうのですが

 

・自分は宇宙の一部にしか過ぎない、ということを忘れて、いつの間にか自分が宇宙の中心であるかのような、自己中心的な考え方に凝り固まってしまう

 

・過去のマイナスをただ引きずるだけで、プラスに出来ていない

 

・自分がコントロールできないことをコントロールしようとして、おかしなことになってしまう

 

 

 

 

 

 

スパーク文庫に入っています。次に「本貸して下さい」と言ってきた子には、この一冊を貸そうと待ち構えております(笑)。

 

https://booklog.jp/users/sparkkobetsu

 

 

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