大学にはどれくらいお金がかかるのか?

2019年05月27日 受験情報 業界の話
大学にはどれくらいお金がかかるのか?

 

先日、セミナーにて大学入試改革に関する最新の情報を得たという話を書きました。

 

その流れで、今日は

「子どもを大学に通わせるには、入学時から卒業までだいたいどれくらいのお金がかかるのか?」についての情報提供をしてみようと思います。

 

我が家では、すでに大学を卒業して、只今新社会人一年生の長男がいます。まずは無事に一人送り出せて、ホッと一息というところですが、間髪入れず、今度は次男が新大学一年生として大学生活をスタートしています。

 

二人経験すると、実感として「だいたいこれくらいかかる」というのはわかってくるわけですが、お子さんが小学生・中学生ぐらいですと、まだまだ雲をつかむような話なのではないでしょうか。

 

少し前に、日本政策公庫が毎年実施している「教育費負担の実態調査」の最新版が発表されたので、スパークの保護者の皆さんをはじめ、このブログを読んでいただいている方々へ、「実態」(怖い?)を明らかにしておこうと思います。

 

 

まずは「入学費用」です。

私立短大

①29.2万円

②35.8万円

③8.7万円

④73.6万円

 

国公立大学

①29.5万円

②37.9万円

③12.8万円

④80.1万円

 

私大文系

①43.1万円

②37.7万円

③9.6万円

④90.4万円

 

私大理系

①39.9万円

②37.6万円

③8.0万円

④85.5万円

 

説明しますね。

①=受験料や受験のための交通費・宿泊費など

②=入学金・・寄付金・学校債など

③=入学しなかった学校への納付金

④=以上の合計金額

です。

 

受験料だけでもかなりの額になります。高校受験と違って、受ける数が格段に多くなりますので。「絶対に浪人は出来ない」ともなれば、なおさらです。受けるだけでも、かなりのお金がかかるわけです。

 

 

 

 

続いて

「1年分の在学費用」を見てみます。

 

私立短大

①136.7万円

②14.6万円

③151.4万円

 

国公立大学

①105.1万円

②9.6万円

③114.8万円

 

私大文系

①149.6万円

②10.5万円

③160.1万円

 

私大理系

①179.6万円

②5.7万円

③185.3万円

 

 

①=授業料・通学費・教科書代など

②=英会話学校や簿記学校など、他の習い事

③=以上の合計

と、なっています。

 

単純に見て、国公立大と私大とでは、大きな差があります。私大理系と比べると、年間で74.5万円の開きが・・・。月額で6万以上の差になります。

 

 

 

 

以上の二つをまとめると、次のようになります。これが「初年度だけの費用の平均額」です。

 

私立短大 225.0万円

国公立大学 194.9万円

私大文系 250.5万円

私大理系 270.8万円

 

 

 

 

当然、学校・学部によっても違います。音大や医大ともなると、またかなり違ってきます。

 

私の感覚では、私大文系はもう少し低くて、私大理系はもっと高いかな・・・というイメージがあるのですが、あくまで今回の調査の範囲内(都道府県 各100名の計4700名の高校生以上の子を持つ保護者)の話です。

 

 

これに「自宅から通えない距離なので、一人暮らし」ともなれば、さらに・・・

 

・37.4万円(アパートの敷金や家財道具の購入費の平均額)

・90.8万円(仕送りの平均額)

 

がプラスされます。

 

 

 

 

要するに、「お金がかかる」わけです。場合によっては「世帯年収の半分以上」がたった一年で飛んでしまうというケースもありえますね。

 

 

我々親の側が、これをどう考えるか、です。

 

私も実際に支払う側になって初めて「自分の親がこんなに大変な思いをして大学へ行かせてくれてたんだ」と痛感しました。何となくはわかっていても、実際に同じ立場になってみないと、身に染みて感じるまではいかないものなのです。

 

そして、自分が親にしてもらったことを、次は自分の子どもたちにしてあげる番だと思いました。

 

受けた恩を親に返すのではなく、次の世代に回すという感覚です。

 

もちろん、息子たちも、私や妻に何かを返す必要はなく、同じく次の世代へパスしてあげればいいと思っています。

 

 

あるいは、「大学へ行きたければ自分で何とかしろ」と言ってあげるのも立派な教育です。苦学生というのも、決してマイナスばかりではなく、困難を乗り越えた先で、たくましくなれるでしょう。それこそ、生き残るために何か必要なのかを自然と考えるようになり、サバイバル能力が身につきます。

 

 

 

今の日本で、前述のような金額を余裕で支払える家庭はごく一部。大多数の御家庭は、「どうにかして費用を捻出している」のが現状だと思います。

 

じゃあ、どうやって捻出するのか? そこが親の腕の見せ所です。情報を集めたり、いくつかの手段を検討したり、頭を使ってやりくりして、どうにかこうにか子どもを大学へ行かせてあげられた・・・そんな御家庭が、実際には多いのではないかと思います。

 

 

大学入試とは、教育方針、覚悟、生き様・・・そういったものを親の側が問われる時でもあります。子を大学へ行かせる・行かせないも含めて、一度じっくり考えてみるのも大切だと思います。