大阿闍梨 酒井雄哉の遺言

大阿闍梨 酒井雄哉の遺言

 

昨日のブログで御紹介した一冊。

 

 

 

私たちは、頭ではわかっているんです。過去は終わったことだし、未来はまだ来てもいない。与えられているのは今この瞬間しかない、って。

 

私自身もブログで

「今、目の前のことに全力を尽くすこと」

「今、出来ることをやるしかない」

 

・・・というようなことを何度も書いてきています。ただ、どうでしょうか。実際には終わったことをいつまでもウジウジ気に病んでいたり、まだ起きてもいない未来の不安を勝手に膨らませたりして憂鬱になったり・・・。

 

 

 

 

本書の中に

「一日一生って、どういうことですか?」

と著者が大阿闍梨に問う場面があります。大阿闍梨と呼ばれるほどの人物が、この問いにどう答えるのか、とても興味がありました。

 

 

人は毎日、生まれ変わっとる。朝起きて、夜は寝るやろ? 生きてるのはその間だけや。

 

だから、良きにつけ、悪しきにつけ、すべて今日で終わりや。どんなことでも明日に持ち越す必要はない。

 

明日という日はないかもわからん。だから、今日が始まったときに、今日ですべてが終わる気持ちで日々生きろ。

 

ただし、今日やったこともやらなかったことも、明日につながる。それは今日の時点で決まってしまったことやから、明日じたばたしてもなんにもならん」

 

(玄 秀盛著 「大阿闍梨 酒井雄哉の遺言」より抜粋)

 

 

 

 

 

夏休みが始まれば、毎日が単調になりがちです。私も同じで、毎日の夏期講習を漠然と過ごしていたら、子どもたちの状態も察知できず、適切な指導が出来なくなります。子どもたちは日々変化しているわけで、そうしたことに敏感でいないといけません。

 

長い夏期講習を、毎日同じように過ごすなんて、考えただけでゾッとしてきます。

 

本来は「毎日が違う一日」であり、毎日新鮮な気持ちでこの夏を過ごしたい。そう思っています。

 

そんな風に思っていたところ、本書に凄く良い言葉がありました。

 

 

 

人間は、過去も未来も生きていない。生きているのは「今」だけ。その「今」をおろそかにすることほど人生を無駄にするものはない。

 

だから、朝起きたときに「よし! オレは今日生まれた!」と言うてみればええ。それを自分で言い、自分の耳で聞いてると、日々の完全燃焼の仕方が体に馴染んでくる。

 

いちばん変わるのは、今日のことは今日のこととして受け入れられるようになる。「これは嫌だ、あれは嫌だ」と選り好みする姿勢が「これも今の出来事なんや」と思えるように変わると、好きも嫌いもどうでもええ、という心境になる。

(玄 秀盛著 「大阿闍梨 酒井雄哉の遺言」より抜粋)

 

 

 

 

 

 

一日一生。毎日を新たな一日として全力を出し切る。そんな生き方をしていれば、過去や未来に囚われて、大事な今現在をおろそかにすることもなくなります。

 

一日一生、日々新鮮な気持ちで生き切る。そんな夏期講習にしたいと思います。

 

 

 

 

 

他にも紹介したい良い言葉がたくさん載っている素晴らしい一冊でした。スパーク文庫に入れておきます。全く難しい本ではないので、子どもたちにもぜひ手に取ってほしいと思います。

 

https://booklog.jp/users/sparkkobetsu