OFFです。
余談です。
2日間の自習開放を終えて、時間があるので溜まっていた録画番組を自宅で観ていました。
たまにこういうものに触れると、けっこう刺激になりますね。
中でも強烈に印象に残ったのが、「情熱大陸」に出演した82歳の芸術家・田名網敬一さん。
アンディ・ウォーホールに影響を受けた、極彩色のポップアート。海外でも高い評価を得ている方のようです。
世間一般の「82歳」というと、どうでしょう? あまりポジティブな形では語られないですよね。
どうしても、何か新しいものを産み出すという存在とは見られないのが現実だと思います。
なので、この方の佇まい、口調、オリジナルなものを産み出す仕事ぶり・・・ とても 82歳には見えず、衝撃的でした。
朝の食事からビールを飲むそうで(!)、密着では、うな重を完食していました(笑)。
また、作品を創作している傍から中途半端な質問をしてきた番組ディレクターに対して、「これは雑談なのか? 正式なインタビューなのか?」と、相手をビシッと正す姿は、まるでイチローのようでした。
とても印象に残った言葉がこちら。
↓
年齢を重ねていくと、円熟とか成長とか言われるけど、あれは嘘だね。
いつまでたっても成長なんてしてない。
こんなセリフだったと思います。
私たちは、歳を取れば取るほど「成長していくべき」だと思ってますけど、意外とそうじゃないのかも・・・成長したと思いこんでいるのは、ただ単に「つまらない大人」になってしまっているだけなのでは?
そんな風に感じたのです。
この田名網さんの場合、「成長」だの「円熟」だのということは、おそらく一切考えてないからこそ、面白い作品を創り出せているのだと思います。何より、ご本人が若々しくて生き生きしてるし。
普段、教室の子どもたちにも「成長してほしい」と思って接しているわけですけど、番組を観て「成長って、いったい何なんだろう?」なんて、戸惑いを感じてしまったのでした。今までは、当たり前に「成長するべき」と思っていたんですけどね。
自分を省みても、確かに大して成長してない気もするし(笑)。
かと言って、子どもたちには、今と同じ学力・同じメンタルのままでは困るわけで。
きっと、「自分は立派に成長した」「自分はもう達人の域に達してる」なんて思った瞬間、そこでお終いということなのかな、と捉えました。
どこまで行っても
「自分はまだまだ」
そう思っているぐらいでちょうどいいのだと思います。
連休も、あと3日。
自分はまだまだ・・・と思えるような過ごし方をしようかな(笑)。