卒塾生のお母様から、こんなメールをいただきました。
↓
写真の本をスパーク文庫の仲間に入れてもらえませんか?
(中略)
課題図書、推薦図書になったものもあります。
1番大きい「しらんぷり」はご存知かもしれませんが、いじめを題材にしたお話です。
小中学生に読んでもらいたい本の一つです。
無理にとは申しません…
仲間に入れていただけるものがありましたら、ご連絡いただけるとありがたいです。
ありがたいお申し出ですね~。単純に本を処分するなら、どこかへ売ってもいいわけですよ。スパーク文庫に寄付しても一銭の得にもなりません(笑)。にもかかわらず、です。
こういうの、すごくいいな、と思いました。教室で本を買うだけでなく、いろんな方から寄贈されてラインナップが増えていく・・・素晴らしいと思いませんか?
今の時代の趨勢っていうのは、「所有」から「共有」へと明らかに移ってきていると思います。
例えば、私は洋楽が大好きで、高校生の頃からずーっと音楽を「購入」してきました。レコードから始まり、CDになり、それはそれは物凄い枚数のコレクションになりました。「所有」することに価値を感じてきたわけです。
しかし、最近はもう Apple Music を利用することで、音楽を「買って所有する」という習慣は、人生から消え去りました。
Apple Music っていうのは・・・
「個人でCD買ったり、音源をダウンロードしたりして、一人で所有するのは、もうやめませんか? このコミュニティに入ってくれれば、世界中の音楽、古いものから最新のものまで、ほぼすべてを聴く権利をあなたに差し上げます。その代わり、月額の会費だけ払って下さいね」
と、いうものだと私は認識しています。
作品を個人で「所有」するのではなく、世界中の音楽ファンで「共有」しているわけです。
私のように聴きたい音楽が星の数ほどある人間にとっては、いちいち一作品ずつ買っていたら、いくらお金があっても足りませんし、いつまで経っても追いつきません。それが、このストリーミングサービスを利用することで、既にこの世に存在する音楽の大半を手に入れたも同然の感覚なわけで、音楽ファンにとっては「革命」に近いものなのです。
他にも「カー・シェアリング」「カー・リース」なんかも同じですよね。所有することのステータスよりも、所有せずに実利を重視することに重きを置いているわけです。
話はだいぶ大きくなってしまいましたが、「本を共有する」っていうのもアリだな、と私は思います。自分が読んでお終いではなく、他の誰かにも是非、読んでもらいたい・・・そんな風に感じられる人って、「所有」から「共有」へという、時代の流れにもフィットしている人なんだと思います。
もちろん、「すべてのジャンルOK」というわけにはいきません。うちはブックオフじゃないんで(笑)。不要な本の押し付けはお断りですよ。そこは私が見て、判定させていただきます。やっぱり、子ども向け・保護者向けでないものはダメです。
それを了解いただいた上で、表面・中ともに状態が良く、なおかつ、内容的に「子どもたち、あるいは保護者の方々におススメ」という本があれば、ぜひ一度お持ち下さい。
処分するぐらいなら、スパーク文庫へ! 共有しましょう。
私も読ませていただきます。