午前中、愛車のオイル交換で、T社のディーラーさんへ行ってきました。
その時の出来事を。
行くと、作業が終わるのを待っている間のサービスとして、いつもドリンクをサービスしてくれます。きっとどこもやってますよね。
私はいつもホットコーヒーを頼みます。今日も若い女性スタッフさんが席を案内してくれて、尋ねられました。
「よろしかったら、お飲み物はいかがですか?」
「じゃあ、ホットコーヒーで」
「かしこまりました。少々お待ち下さい」
少々待つどころか、今日はそのまま放置されたのでした(笑)。
途中で
「あっ、これは忘れられてるな」とわかったのですが
たかがサービスのコーヒー1杯の話ですし、どうでもいい。
それに、ここで
「あの、コーヒーまだなんですけど」
「あっ! すいません、すぐにお持ちします、申し訳ございません!」
・・・なんて、型通りのセリフの応酬をしても、彼女には何も残らないと思うんです。
こういう対応をされた時って、実は若い社会人のかたに学んでもらうチャンスじゃないですか?
仕事って、お客さんから学ぶことが多いですよね? 私だって生徒・保護者から教えられることが多いです。
私が「教育する」なんておこがましいのですが、これはそういうチャンスだな、と。
途端にワクワクしてきました(笑)。
オイル交換が終わり、担当してくれた整備士さんがやってきました。
すべて作業が完了したとの報告を受け、いざ帰るというところで
「大したことじゃないんですけど、実は・・・」と今日の出来事を整備士さんに伝えました。
「中には怒り出すお客さんもいるだろうから、今後の彼女のためにも、気をつけるように伝えていただけますか?」
「私自身は気にしてないので、私が出た後で伝えて下さい」とも。
その整備士さんは顔色を変えて平謝り。「今からでも用意させて下さい」と仰っていただけたのですが
こっちはホントにどうでもいいと思ってるので「いやいや、気になさらずに」とそのまま車に乗り込んで出発しようとしたんです。
そしたら「あの、本当に1分間だけお待ち下さい!」と食い下がる整備士さん。
急いで引き返した彼が持ってきてくれたのは、ちゃんとお持ち帰り用のカップに入った状態のホットコーヒーでした。
帰りの車中で飲んだそのコーヒーが、何だかとても美味しく感じられたのでした。
日常において、相手から「蔑ろにされた」と一瞬は感情的になってしまうことって、きっと誰しもありますよね?
そんな時に、一拍置いて冷静になり
「これは、何のチャンスだろう?」
なんて考えてみるのも面白いですよ。
今日の一曲。
マーヴィン・ゲイ、不滅の名曲を。