毒が必要

2018年08月30日 教室の風景 教育
毒が必要

夏期講習最終日を迎えています。

 

と言っても、昔とは違って

もう今日から準備登校で中学校が始まっているので

何だか今日から2学期のような・・・

変な感じですね。

 

夏期講習

多くの子が、最大の目的である

「1学期までの総復習」を終え

力をつけてくれていることと思います。

本人たちには

そんな実感がないかもしれませんが。

 

明日、31日はお休みですので

私もお疲れ様会を開いて

2学期へのエネルギーを補充してきます。

 

 

 

 

 

さて、ここから今日の本題。

 

ギアを一段上げるためには

「衝撃」という名の毒が必要・・・

という話を。

 

 

 

 

夏期講習終盤から、ある中学受験生に

首都圏模試の過去問をやらせています。

 

首都圏模試というのは

いくつかある中学受験模試の一つ。

 

この子の場合、9月に初めて

この模試を受けることになっています。

 

模試、特に中学受験の模試は

取り扱いに慎重さが必要で

何でもかんでも受けさせればいいというものではありません。

 

問題のレベルが高すぎたり

自分が受験する学校の入試問題とは傾向が違ったりで

試験会場でショックを受け

返ってくる結果に再度ショックを受けてお終い・・・

という結果にもなりかねないからです。

 

実際に

数年前のスパーク中学受験第1号の子には

私がいろいろ考えた末に

模試を一度も経験させないまま

本番へ挑んでもらうという線で戦いました。

 

結果は第1回の入試で合格。

あの時は、彼の性格面や

相対的な学力を考えて

「この子の場合、自信を損なわせないまま、ぶっつけ本番で行かせた方がいい」

という判断でした。

 

まあ、普通は取らない戦略ではありましたが。

 

 

で、今年のこの子に関しては

「9月に初めて受けさせてみよう」

と決めてありました。

 

良い意味でショックを受けてきてもらいたいな、と。

 

本番へ向けてスパートをかけるにあたり

このあたりでギアを一段上げてほしい。

よく頑張ってきてはいるのですが

ここで更に目の色を変えてもらう必要があります。

 

かと言って

「もっと頑張れ!」

と伝えるだけでは何も変化は起きません。

 

こういうケースは

やはり外部の模試を使うのが一番です。

 

 

 

 

で、さっそく

私の方で入手済みの

首都圏模試の過去問をやってもらい

大いに衝撃を受けてもらいました。

 

最も自信があったであろう国語でも

思うように得点できず。

 

算数では

初めの大問1で点数を十分稼げるはずの子なのに、ことごとく取りこぼししています。

 

その大問1ですが

落ち着いてからもう一度やらせてみると

何と全問正解できました。

 

上には上のレベルがあり

そんな問題でも解いてしまう受験生が

世の中に存在していること。

 

そして

普段リラックスして解いている時には出来ている問題が

模試という改まった形で提示された途端

意識し過ぎて途端に解けなくなってしまうこと。

 

過去問を少しやっただけで

自分はまだまだなんだ・・・

という、ちょっとした衝撃を受けてくれたことと思います。

 

 

 

子どもの進化・成長には

適度な「毒」が必要です。

「衝撃・ショック」という名の毒です。

あっ、子どもだけでなく、大人もです。

 

 

人間は

毒を喰らって強くなっていきます。

平穏無事では進化・成長は

ありえません。

「毒を喰らえ」ということです。

 

 

もちろん

毒の量が多過ぎれば

倒れてしまいます。

 

なので

倒れない程度に毒を喰らい続けること

ここが難しいところなのです。

 

その加減をうまく調節していくのが

教育・指導ということなのだと思います。