独学術

独学術

 

昨日は仕事がお休みだったおかげで、夜はテレビ画面を通してですが、リアルタイムでイチロー選手の感動的な瞬間を観ることが出来ました。

祝日で良かったです。勤務中だったら観れなかったですからね。

 

会見での「人よりも努力したとは言えないが、自分なりには努力したとは間違いなく言える」というイチロー選手の言葉が印象に残りました。

 

 

 

 

 

さて、前回の続きで「独学術」です。

 

 

前にも少し書きましたけど、これ、あくまでも「学校での学習を通過した大人向け」の独学術の本ですからね。今、塾に通ってきている子どもたちに「独学」なんて無理です。そもそも、独学なんて出来るぐらいなら、塾に来てない(笑)。

 

ただし、子どもたちの現在の学習にも大いに通じる話がけっこう書かれているんです。その意味では、大人はもちろん、中学生・高校生ぐらいが読んでも有益だと思い、紹介しています。

 

 

 

 

 

よく「勉強するのに、まとまった時間を確保することが出来ないんです」という相談を子どもたちから受けることがあります。

 

これに対する私の答えはシンプルで

 

「まとまった時間なんて、なくて当たり前。細切れでいいから問題を解くんだよ。スキマ時間で一問でも解くの!」

 

ということになります。

 

 

本書では「たくさん本を読みなさい」つまり「多読」を勧めているのですが、「そう言われても、毎日忙しくてそんな時間ない」という大人が私も含め、ほとんどだと思います。しかし、著者の白取先生は、こんな風に伝えてくれています。

 

多くの本を読むために多くの時間をまとめてとる必要などない。あいている時間に数頁ずつでも読めばいいのだ。時間管理に頭を悩ませるのは愚かだ。

 

「案ずるより産むが易し」ということわざは、今すぐ行動を起こすほうが得策だということを述べているのである。

 

(白取 春彦著 「独学術」より抜粋)

 

 

 

 

 

何でもそうですけど、悩んでいるヒマがあったら、今すぐやってみればいいんですよね。子どもたちも同じで、「勉強したくても時間が取れない」と言っている今その瞬間に一問でも解けばいいじゃないか! と。

 

悩んでいるってことは、悩んでいられるヒマがあるってこと。夕飯の時間までの10分間で、方程式の文章問題一問ぐらいは解けますよ。解けないまま夕飯に突入し、食べ終わった後にあらためて問題に向かったら閃いた! なんてことも起きるかもしれません。

 

本を読むことに限らず、「時間がない」と言っている人のほとんどが「何もしようとしていない」のが現実なのだと思います。自戒を込めて書いておきます。

 

 

 

 

 

それから、「難しい本の読み方」として、こんなことも書いてくれています。

 

まず、面倒そうな本を買ってきたら、そのあたりに置いておく。机の上や本棚に鎮座させない。テーブルやソファの上にぽんと投げ出しておくのである。食卓の上に置いて、隣で麻婆豆腐やカレーを食べてもいい。

 

そういうふうにぞんざいに扱っていると、やがて部屋になじんでくるものだ。最初の違和感、居丈高な感じが薄れてくる。こういう場所に住むしかないかというあきらめが本から滲み出てくる。本が丸くなった感じである。

 

そうしたら、食後に足を投げ出した格好で、ちょっと開いてみる。空腹のときはよくない。満腹して気分的に余裕があるときに、コーヒー片手に触れるのである。

 

まじめに読んだりしない。からかうような感じで、ぺらぺらめくるだけにとどめる。きどっている女をからかう不良の雰囲気でちょうどよい。本を自分の正面に置かず、横に置いて片手で暇つぶしにあしらってやる程度にする。

 

目次を開きっぱなしにしておくのも効果的である。耳掃除をしながら、ちょっと横目で目次を眺める。エアコンの風で目次がめくれてもそのままにしておく。隣に醤油を置いてみたりする。

 

トイレから戻ってきてひっくり返してやってもいい。こわれない程度に邪険に扱う。すると、そのうちに本の威厳が半減する。そうしたら、ようやく目次をざっと眺める。つまらない模様を眺めるようにするのである。

 

そうこうするうちにこちらの恐怖もなくなるから、今度はソファに寝っ転がって頁をいたずらにめくる。数行を読み、また別の頁をめくってみる。こういうことをしていると、文章の息づかいがわかってくる。要するに文章の癖だ。それは向こうの出方を見破ったのと同じだ。

 

(白取 春彦著 「独学術」より抜粋)

 

 

かなり偏った読み方ですが(笑)、私は好きです。

 

要するに

何事も「ちゃんとしないといけない」と思うから、いつまで経っても行動できない 

わけですよね?

 

この著者は、そのあたりの心理を見事に突いていると思います。賛否両論あるとは思いますが、私は大いに賛同です。

 

 

本を読めない? 適当に読み始めればいいんだよ。

時間がない? そう言ってる今やれよ。

 

意外とそんなところじゃないですかね、人生なんて。

 

 

 

と、いうことで

「独学術」 スパーク文庫に入れておきます。

最新のスパーク文庫ラインナップはこちら。145冊と表示されていれば正しいです。そうでなければ「最新の情報に更新」して下さい。

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