羽生選手の発言騒動を見て

羽生選手の発言騒動を見て

 

余談です。

 

 

先日放映された、羽生結弦選手のインタビューにおける発言が話題になっていますね。

 

「自分にとって、負けは死を意味する」

 

というもの。私も、この発言をたまたま聞いていました。

 

 

 

 

まず、基本的なスタンスとして、どんなポリシーを持とうが、その人の自由です。「負けは死」・・・確かにきつい考え方ですけど、それだけ羽生選手が想像を絶する過酷な練習や試練を乗り換えてきている、ということだと思います。彼にしか言えないような言葉だと思います。

 

なので、単純に「すごいな・・・」と私は思います。彼がそう思っているのなら、それでいいのです。

 

ただし、それを口に出す必要はなかった。

 

 

羽生選手は、あくまで自分の決意を語っただけであって、他の選手に対して「優勝できないあなたは、生きてる価値がないですね」「勝てないんなら死んじゃえば?」と言ったわけではないですよね。他意や悪意はまったくなかったと思います。

 

しかし、人間の脳って不思議なもので、「主語がだれか」なんて一切認識しないんだそうです。つまり、羽生選手が自分のことについて語っている発言であっても、これを聞いた人たちの脳は、「負けは死」の部分しか認識しない、ということ。

 

意識上では「これは羽生選手の決意であって、私には関係ない話」とわかっていても、無意識下では「負けは死を意味するんだ」と刷り込まれてしまうのです。恐ろしくないですか?

 

しかも今回は、多くの人が見ているテレビのインタビュー中の発言でしたから、余計によろしくなかった。テレビの前にいた多くの人々の脳に「負けは死」が刷り込まれてしまったわけです。もちろん、私の脳にも(笑)。

 

これは逆も同じで、他人の悪口であっても、脳は全部自分のことと認識していまうのだそうです。「あいつはもう、どうしようもないダメな奴だ」と誰かの悪口を言ったとしても、脳は主語を認識しないので、「私はダメ人間なんだ」とすべて発言した本人の脳に刷り込まれてしまう、ということです。

 

授業中、私は子どもたちに

「他人の悪口とか、マイナスの言葉をなるべく使わないようにしなさい」

と、よく言うのですが、それはすべて自分に跳ね返ってきてしまうからです。

 

同時に、私自身も教室で使う言葉には留意しています。そうは言っても、ちょっと気がゆるむとマイナスの言葉を使ってしまう自分がいるので、ホント、難しいんですけどね。でも、常に気を付けていようとは思っています。

 

 

 

 

うちの教室に、常に成績トップの子がいるとして

その子がもしも

「私にとって、学年1位以外は死んだも同然なんです!」

なんて教室で叫んだとしたら、どうするか?

 

きっと私は、この子を呼び出してこう言うでしょう。

 

「お前のその強い気持ちはスゴイ! それぐらいの意識がないと常にトップなんて取れないもんな? 素晴らしい!

でも、口に出すんじゃない!」

 

 

 

 

 

レゲエの神様 ボブ・マーリーの言葉が好きです。

 

お前の口からついて出る言葉が

お前を生かすのだ。

 

お前の口からついて出る言葉が

お前を殺すのだ。

 

 

言葉が現実を創り、言葉が人生を創る。今回の羽生選手の一件を見て、日常で使う言葉を大切にしたいと、あらためて思いました。

 

 

 

 

・・・と、いうことで、ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズのアルバムで私が一番好きな「Catch A Fire」の中から一曲。