9月の中3・北辰テストは、ついに会場実施が決まったようです。
6、7月と自宅受験の形で実施してきて、やはりいくつかの問題点が浮上していました。
私立高校側もその多くが「自宅受験はノーカウント」と明言していますし、力試しという役割はあるものの、それ以上の意義が見出せなくなっていたのも事実。
中3生にとっては、まさに会場実施の北辰テストが公式戦の開幕のようなものですね。これで、夏期講習の重要性がさらに高まったということでしょう。お互いに気合いを入れていきましょう!
ちなみに、9月は中2生も北辰テストがあるのですが、こちらは自宅受験になるようです。
さて、ここから今日の本題。
先日の4連休初日から夏期講習がスタートしているのですが、中3生でも部活があったり、昨日からはまた学校の授業も普通に始まっていたりで、例年の夏期講習とは全く違う空気感です。
要するに、夏期講習をやっているという実感がない(笑)。
それはいいのですが、学校・部活と重なる分、子どもたちの体調管理というのが例年以上に重要なテーマになります。実際、昨日も体調を崩して授業をお休みした子もいました。
ここで子どもたちに伝えたいのは
「体からのメッセージをキャッチできるようになりなさい」
ということ。
ちょうど、大学生の息子ともそういう話をしたばかりです。
「年齢を重ねていけば、体のどこかしらに変調が出てくるのは当たり前。そうした変化をキャッチして、自分で何らかの対処を出来るようになれよ、親は何にも出来ないんだからね」と。
体調の異変というのはメンタル面から来るわけで、だからこそ「気の病」と書いて「病気」なわけです。現在のストレスフルな生活の中では、誰もが病気になる可能性を秘めていると考えた方が自然でしょう。
そして、今の小・中学生たちが私の頃とは比較にならないくらいに忙しい毎日を送っていることもわかっています。
それに加えて、今年は夏休みが短縮され、連日蒸し暑い中でもマスク着用で登校し、塾では夏期講習です。ストレスが何もない方がおかしいですよね。
だから、周りの大人が気を付けて見ていきましょう・・・という話でも悪くはないんですけど
私はそれだけでなく、やっぱり本人たちに学んでほしいという思いが強いのです。
我々親がいつまでも守ってあげられるわけではなく、いずれは彼らも自立し、自分で自分をコントロールしていかなければなりません。
「体調の異変=体からのメッセージ」と受け取って、自分で対処・調整していけるようになるべきでしょう。
・休息をとる
・起床・就寝時間を変える
・食事を調節する
・水分補給を怠らない
・体を動かす、体を休ませる
・これ以上やったら危険という限度を知る
・集中と脱力のメリハリをつける
・気分転換する、そしてすぐに戻る
・たまにはサボる
・体調の異変を感じたら周りの大人に知らせる
・病院へ行く
・・・等々、この夏はこうしたことを実戦で学べる絶好の機会でもあります。
そもそも、勉強というのは、子どもたちが親の元を離れて自立できるよう、そのための土台作りとしてやっているものです。
そして、勉強と同じくらい自立に欠かせないのが、自分で自分をコントロールできるようになることです。
コロナによる自粛期間を通して、そのストレスにより体調を崩した人も多くいたと思います。
しかし、これが最後ではなく、私たちはいつどんなふうに環境が変化したとしても、もはや不思議ではない世の中にいるのです。
その度に振り回されていたら身が持ちませんよね。
子どもたちにも、この夏の体験を通じて、環境に関係なく「自分の身は自分で守る」ということを習得してほしいと願っています。
今日の一曲。
メンタルを良い状態に保つために欠かせないのが、私の場合は「好きな音楽を聴く」ということです。ジャンル問わず、好きなアーティストや作品が星の数ほど存在し、今もなお毎日増え続けています。一生かけても聴き切れないことが確定しています。
好きなタイプの一つに「黒人のソウルミュージシャンたちのように歌える白人のヴォーカリスト」というのがあります。
もちろん、黒人のヴォーカリストたちも大好きなのですが、「白人が黒人のソウルミュージックに憧れて歌う」という構図がすごくいいな、と感じるのです。
私の中で何人かそういう人はいるのですが、ダリル・ホールもその一人。
日本では、ホール&オーツのイメージが強くて、売れ線のロック、ポップスという括りにされてしまうことも多いのですが、実はソウルミュージックのヴォーカリストとして超一流の人です。
彼が黒人音楽への愛情全開で創った1993年のアルバム「Soul Alone」が私は大好きで、それに伴う日本公演も観ることが出来ました。素晴らしかったです。
こういう作品に常に触れていられるぐらいの、心と時間の余裕を持ちたいものです。
アルバムから最高の一曲を。
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