先日終了した埼玉県公立高校入試。すでにお伝えしたように、スパーク生は全員合格だったわけですが
いわゆる「開示点」を確認して下さい、というお願いを全員にしています。実際に自分が何点取れていたのか、尋ねれば教えてもらえる制度です。
先週、さっそく確認して報告してくれたスパーク生がいるのですが
「同じA高校を受けたのに、自分より数十点も上回っている同じ中学の子が落ちていた」
とのこと。
不思議に感じると同時に 「自分は下の方でギリギリ合格だったのでは?」という危機感も出てきたようです。
なぜそんな現象が起きるのか? ちょうどいい機会なので、書いておきますね。
と言っても、理由は簡単です。
高校側が合格を出すのは
その学校にふさわしい子
こういう子にぜひ来てほしいという子
であって
必ずしも点数を取った子とは限らないのです。
では、何をもってして「我が校にふさわしい」と判断するかと言えば、もちろん学力もそうですけど、それまでの活動実績や素行、性格面などですよね。
それらは主に「調査書」で判断されるわけです。
最後の北辰テストで厳しい判定になってしまったこのスパーク生に対し、私が県立A高校受験へGOサインを出したのは、二つ根拠があります。
①最後の北辰でダウンしていたものの、元々の力は十分にある子なので、本番までに必ず調子を取り戻してくるだろう
②人間性や活動実績等、A高校が求める生徒像に合致している子なので、同じような点数の子たちとの比較になった場合には、必ずこの子が勝つだろう
という二つの読みがあったからです。
この子より何十点も上回っていた子が落ちていた、その理由もわかりますね。その子はA高校が求める生徒像に合致していなかったのだと思います。
逆を言えば、その落ちた子は「学力最優先」を理想の生徒像とする学校を受ければ受かったと思います。残念ながら、A高校はそういう学校ではなかった、ということです。
受験というのは面白いもので、最終的には「その子が行くべき学校に収まる」ようになっています。あくまで私が感じていることですけど。
残念だった子たちは、なかなかそんな風には考えられないかもしれませんが、そういうものだと思ってほしいのです。
ここ数年、スパークでは落ちた子がいないのですが、仮にいたとしても、私は同じ話をすると思います。
「自分にとって一番ふさわしい学校に行くように出来ているのが世の中なのだから、行った先でベストを尽くせばいい」
そう考えて、4月からの新たな場所を自分にとっての最高の環境にしていく。その過程そのものが、学校生活というものなのだと思います。
今日の一曲。
先日のグラミー賞で最優秀ロックアルバム賞を勝ち取ったザ・ストロークス。
好きなバンドなので嬉しいです。