難しい文章の読み方なんて一つしかない

難しい文章の読み方なんて一つしかない

夏期講習で

国語を受講している子を見ていると

テキストに登場する文章に対して

抵抗感を表す子が多いことに気付きます。

 

つまり

学校の教科書の文章に比べて

難しい、と。

 

文章一つを読み切れない子たちが目立つのです。

 

 

 

そこで私から伝えているのが

 

「難しい文章だと感じても

かまわず読みなさい」

 

ということ。

 

そりゃあ、教科書の文章に比べれば

多少は難しい題材かもしれない。

 

でも

やさしい文章なんていくら読んでいても

読む力は永遠に身につきません。

 

 

「難しい」

「よくわからない」

と感じたら

 

「難しいなあ」

「よくわからないなあ」

 

と思って最後まで読めばいいのです。

 

すべて理解しようとするから

途中でつまずいてしまうんです。

 

 

 

「難しいなあ」

「よくわからないなあ」

と思いながら読み進めればいいのだから

どんな難しい文章でもカンタンに読めます。

 

これは、文字を読める人間であれば

誰でも出来ます。

 

つまり、読めない文章なんて

この世に一つもない、ということです。

 

 

 

ましてや、中学生のテキストです。

そんなものの中に

難しい文章なんて存在しないよ

と、いうこと。

 

教科書レベルの文章をいくら読み

設問を解いたところで

力はつきません。

そっちの方が時間のムダ。

 

国語の力を上げたければ

ちょっと難しく感じる文章に

ガンガンぶつかっていくしかありません。

 

 

受験のテクニック的に言えば

接続詞に注目するとか

キーワードを見つけるとか

指示語に気を付けるとか

 

いろいろありますし

そういうのも大事なんですけど

 

 

それ以前の大前提として

「文章に向かう心構え」

を作り上げることです。

 

わかる・わからないではなく

強引にでも読むんです。

 

で、最後まで到達したら

もう一回最初から読んでみる。

二回目は、見える景色がちょっと違ってくる。

 

それを普段から続けていくうちに

内容の一つ・二つは必ず頭に入ってきます。

キーワードらしきものも引っ掛かってきます。

無意識のうちに、知らない言葉も覚えるでしょう。

 

それを日々続けていくうちに

「読む力」を獲得できるのです。

 

これはテキストの文章読解に限った話ではなく

本を読む場合も全く同じことです。

 

ただでさえ

「カンタン・便利・サルでもわかる」

が横行している世の中であり

 

何も考えないで生きていけるように

仕向けられちゃってるんですから

 

読む文章・本ぐらいは

わざと難しそうなものを選ぶぐらいで

ちょうどいいのです。

 

 

 

 

埼玉県坂戸市にっさい花みず木4丁目8-1 SONNE BLDⅥ 2階