この前の土日、期末テストに備えて実施した勉強会「カンヅメ」ですが
今回は試験的に日曜日の実施時間帯を大きく動かしてみました。これまでずっとやってきた「正午から夜7時まで」という形をやめて、日曜日を「朝9時から午後3時まで」としたのです。
理由は単純で、午前中をもっと有効に活用してほしいな、と感じたからです。
「昼から塾でカンヅメがある、今日はそこから勉強すればいい」という甘い考えが、子どもたちの中で無意識のうちに働いていたのではないかと思ったからです。
案の定、子どもたちに尋ねてみると、テスト直前の土日にもかかわらず、これまではカンヅメに頼りっきり、午前中を無駄に過ごしてしまっていたとのこと。
テストが数日後に迫っているという土日ぐらいは、朝から勉強するのが普通の感覚なんじゃないかな? と思っていたのですが
カンヅメを昼から実施することで、それが逆に彼らの自立心を削いでいたのかもしれないな・・・と考えたのでした。
かと言って、朝から晩まで丸一日を塾で勉強しろ! では、それこそ塾ベッタリで自立心のかけらもない子たちになってしまいます。
勉強できる環境は用意しますが、家で自ら机に向かう「余地」というものも残しておきたいわけなのです。そこは私のこだわりなんですが。
そこで、カンヅメそのものの時間帯を上にずらすことで、朝から勉強せざるを得ない状態になり、そのままの勢いで帰宅後も勉強できるのでは? と考えたのが今回の変更理由です。
実際、何人かに尋ねてみたところ、カンヅメを午後3時に終えた後も、家でそのまま机に向かうことが出来たと言ってくれました。あっ、これだな! と、ちょっとですけど手応えらしきものを感じたのでした。
よく言われる通り、「0→1」が最もエネルギーが必要なわけです。何もしていない状態から、第一歩目を踏み出すのが最も大変なわけですよね。これは大人でも子どもでも同じです。
その一歩目を踏み出すことさえ出来て、一度動き出してしまえば、あとはその動きを無意識のうちに維持しようとするのが私たちなのではないでしょうか?
今回は、そんな考えから勉強会の時間帯を移動してみたというわけです。
そして、思いました。「時間の使い方って、まさにこれなんじゃないかな?」 と。
よく、時間を有効に使うには? みたいな話があるじゃないですか。そういう類の本もたくさん溢れてますよね?
テクニック的には、例えば私もよくやっていて、子どもたちにもお勧めしている「スキマ時間を活用する」とかがあるんですけど
本当はそんな小手先のことなんかじゃなくて
一日を早く始める
これに尽きるのかもしれません。
だからと言って、単に「早く起きるぞ」なんて決意するのはおススメ出来ません。自分の意志なんてものほど当てにならないものはありませんからね。
意志に頼るのではなく
・早起きせざるを得ない状況を作る
・早く起きて必ずやることを決めておく
そのいずれかになるのかな? と思います。
まあ、学校がある平日はいいんですけど、日曜・祝日や冬休みなどの過ごし方というのが受験生にとっては大切なテーマになります。ここから追い込みの時期はなおさら。
冬休み中、冬期講習があるとしてもスパークは昼からですので、午前中をどう使うか? 彼らには真剣に考えてほしいですね。あと、塾もない年末年始をどう過ごすのか? 勉強せずに過ごすのか? なんかも。
そんなことを子どもたち自身の頭で考えさえ、時間という貴重な「資源」を活用するトレーニングを、ぜひさせてみたいと思います。
ところで・・・
「時は金なり Time is Money」なんてよく言われますが、私個人の考えでは、それはちょっと違うのではないかと思っています。
「時は命なり Time is Life」が正しいのではないかと。
なぜなら、こうしてブログを書いている間も、刻一刻と人生の残り時間が削られているわけですから。
仕事するのも、ご飯を食べるのも、ボーっと YouTube を見るのも、何をするにせよ、私たちはそれを実は命懸けでやっている、ということですよ。
Time is Life !
今日の一曲。
お気付きの通り、最近はブログの更新を少なくして、主戦場を Twitter へ移しています。それも「Time is Life」をどこかで意識しているからかもしれません。
そうは言っても、ブログはブログで好きなので、続けていくとは思いますけどね。
ザ・ラーズの永遠の名曲「There She Goes」 これこそタイムレスな音楽です。そして、彼らはこの曲を含む 1990年のデビューアルバムを一枚出したきり。
完璧主義者のリーダー、リー・メイヴァースは、今もどこかでひっそりと、ラーズのセカンドアルバムを作り続けているのでしょう。いつか出る、いつか出ると言われ続けて30年・・・そして、その2作目はきっと永遠に完成することがないのだと思います。
それでもいい、そういう時間の使い方も素敵だなあ・・・と感じるのです。